シャングリラフロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~。を読んでみて。

 シャングリラフロンティアってご存じですか?

 「小説家になろう」発の大人気作品。題材はフルダイブゲーム。とても大きいジャンル分けをしたら異世界ものでいいだろう。だが、これがまたしっかりと構成されていることに感動する。

 やり尽くされてるジャンルだが、他の言わんとする作品とは違ってかなりクオリティが高いほうだ。マンガ大賞にもノミネートされた実力作品の紹介をしていこう。

シャングリラフロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~

シャングリラフロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~
出典:rakuten.co.jp

 「小説家になろう」から出てきた硬梨菜さん原作の小説。その後、週刊少年マガジンで不二涼介さんによってコミカライズされ連載。まもなく最新刊である5巻が発売される。(2021年8月17日予定)

 この作品、オンライン小説が原作なのだが…まさかの書籍化されていないらしい。なのにコミカライズってかなり異例な作品だと思う。

 それくらい大きい人気を誇っている"シャンフロ"なのだが、マガジンの読者アンケートでも連載開始で4冠を達成するほど。恐ろしい。

 そんなシャンフロの人気に軽く迫っていこう。

あらすじ

 この世界には、誰にでも愛される神ゲームいわゆる"神ゲー"が存在する。そして、それとは対極的で世界から支持されず消えていく"クソゲー"があるのもまた事実。

 そんなクソゲーをこよなく愛し、クソゲーをクリアすることに全力を向けるプレイヤー・通称クソゲーハンター「サンラク」こと「陽務楽郎ひづとめらくろう」が本作の主人公。

 そんなサンラクは、世界に認められたクソゲー「フェアクソ」をクリアしてからあるゲームに出会った。それは「フェアクソ」とは全くの対照。世界が認めたフルダイブVRの神ゲー「シャングリラフロンティア」であった。

 文句なしの神ゲーに挑むクソゲーハンターたちの戦いである。

感想

 純粋におもしろい。

 構成がしっかりしているし、原作が小説っていうのも納得できる。文章力がなければここまでブレない設定は難しいだろう。

 こういった別の世界に行く題材はかなり都合よく話を進められるし、やりたい放題になりがちだ。だが、シャンフロのステージはそれだけではなく、他のクソゲーまで登場させる余裕がある。

 他のゲームの設定なんて放っておけばいいのに無駄にしっかり作っているところが関心したし、笑えた。ゲーマーの本質を見落としていないのは素敵だ。

 イラストもかなり良質なもので「原作漫画でしょ?」って思ってしまうくらい。キャラデザはめちゃくちゃ綺麗だし、戦闘シーンの躍動感も申し分ない。だが、読んでみるとアクション漫画にしては会話の文字数が多いのでそこは小説だなと。

 そして何より印象的なのは、サンラクの見た目だろう。鳥頭って。(笑)

 そうなった理由に関しても、ところどころに出してくるユーモアさは抜群だ。『ティッシュから濡れた段ボールに昇格だね』の台詞と流れは秀逸だ。

 少年漫画らしさは忘れず、笑いもちょっとした恋愛要素も怠らない辺りは人気になるのが頷けた。

まとめ

 これは人気になるだろう、当たり前だ。

 ジャンル問わず万人ウケすると思うがどうだろう?こればっかりは悪い点は見つけづらい。今のところチグハグになってないし、しっかりした構成の下動いている気がするので。

 週刊誌で読んでいないのでどこまで進んでいるかわからないが、ちゃんと先を見越した話作りをしているのでさすが小説の一言だ。原作も読んでみようかな。

 本当にコミカライズされてよかった作品だと思う。これは読んで後悔する作品ではないと思うのでバッチリおすすめだ。アニメ化にも期待かな?

以上、シャングリラフロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~。を読んでみて。でした。

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