コードギアスの新作が始まるとのことで。

我に従え。

 【コードギアス】って知ってる?なんて野暮なことかもしれない。アニメ好きなら知らない人はいないはずだ。

 一期が2006年から2007年まで放送され、二期は深夜帯から脱却し、日曜夕方アニメへとなった大人気作品。

 今思えば、17時からとんでもねぇ作品やってたんだなと放送局に拍手である。

 まさに"名作"と言われる作品なのだが、兄さん、事件です。

コードギアスの新作やるってよ

 これは事件ですよ。

 反逆のルルーシュ、反逆のルルーシュR2、亡国のアキト、復活のルルーシュとテレビアニメや映画化されてきたコードギアスシリーズだが、15周年記念として新作オリジナルアニメーションの放送が決定したとのこと!!!

 これは胸アツです。現状、公開はいつか正確には決まってないみたいだが、今からドキドキが止まらない。

【Next 10years Project】

 第一弾として新作スマートフォンゲームの「コードギアス Genesic Re;CODE」が発表されていました。

 そして第二弾が重要。

 それこそが体中の血液が沸騰するほどアツく、発狂でオタクの寿命を縮めかねないプロジェクトであるオリジナルアニメーション!その名も

【コードギアス 奪還のゼット】

 タイトルから内なる何かが湧き出てくる。

 何で"ゼット(Z)"なの?とか、ルルーシュは出てくるの?とか、アキトは関係してくるの?とかね、なんて楽しみなんだろう。

 公式のキービジュアルを見る限り、主人公であろうキャラの髪型がどことなくアキトに似てるのが素敵。

 "復活のルルーシュ"から1年後の話だということなので関係してきてもおかしくない。

 そして何よりカッコいいというこの上ない事実。

コードギアスという衝撃

コードギアス 反逆のルルーシュ
出典:amazon.co.jp

 ここで少し昔話をしようかな。

 コードギアスなんて今となってはかなり有名な作品だが、初回テレビアニメ放送はまだ深夜帯だった。

 私は確か中学3年生くらいだったと記憶してるが、夜更かしの末に出会い、リアルタイムで観ていた作品である。

 思春期と言われるお年頃真っ只中、一人の少年から放たれる言霊で兵士たちが弾けとんでいく姿は"衝撃"そのものだった。

 今や当然の名作として世の中に認められているが、当時の私は『こんな作品を見つけた俺ヤベェ!』と自慢気に友人に触れ回っていた。

 観た友人は口を揃えて「おもしろい」と言っているのを聞いてさらにテンアゲだった私。

 必然として人気になる作品をインフルエンサーみたいに布教活動して、「ほらね!」と自慢している私ってとても鬱陶しい感じになってたんだろうなと今では思う。スマソ、友人たち。

 それでもそれなりの自信があったから布教したのである。

 当時、今みたいに便利な世の中ではなかったが、携帯電話を駆使して何をするわけでもなく、毎日のように公式サイトまで足を運んでいた。

 ナイトメアフレームの特徴を調べまくったり、勢力図を手書きしてみたり、ルルーシュになりきってみたり。

今思えば、なんてしょうもないことしていたんだろう。(笑)

 しかし、どんなことでもそうだと思うが、"自分が観て感化されないもの"を息巻いて紹介なんて出来ないだろう。

 だから大人から見たらしょうもなくても、当時の中学生の私には、コードギアスとの出会いはそんなことをさせるほどの衝撃だった。

そうだなぁ、簡単に言って

『撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ』

 これくらいの気概でアニメ観なよ!ってことだ。(違)

 冗談は置いといて、それくらい熱中していたということです。

 それはそうと上記の台詞は、コードギアスといえばだが、これが完全な伏線になっているなんて当時の私には読み取れなかったな。

ただ、ぐへへ、カッコいい!と真似をしてお年頃病を発症するだけだった。

 今でも気が向いたら観ているんだけど、今となってはこの台詞の重さ・覚悟にちょっとした恐怖すら覚える。

 やはり復讐をテーマにおいた作品って展開が気になっていくよね。

 そういえば、シャーロック・ホームズシリーズの中にも"自身を贖罪に世界を壊す"みたいな話あったよね。それ題材にした漫画とかあるし、関係あるのかな?

コードギアスを少し語りたい

 コードギアスはやっぱりおもしろい。これは覆ることのない事実だ。

 たった一人の少年が、妹のために世界の破壊と再生をするストーリー。

 生半可な覚悟じゃないのを象徴するのが上記の名言、『撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ』

 これはルルーシュだけではなく、スザクやシャーリー、ユフィやナナリーといった主要キャラたち"ほぼ全員"に向けられた台詞だと思う。

 それを理解した上で観ていくと、ストーリー上何気なくやっていることの重みがきっと違ってくる。

 私は好きではないけど、ニーナもまたそういった立場の子だろう。本当に大事なことは見えていないことのほうが多いんだと思ってしまう。

 さて、アニメ版が反逆のルルーシュ・R2、ナナリーinワンダーランド、亡国のアキト、興道・叛道・皇道、そして復活のルルーシュと放送されてきたのだが、皆さんは全部観ましたか?私はもちろん観ました。

 ていうか、テレビ放送だけ観て「ヒャッホ~!映画映画!復活復活♪」って観たらきっと困惑する、我はどこで世界線間違えた!?って。

 少しネタバレになってしまうが、私は世界線を間違えた愚か者なので、映画版でシャーリーが何食わぬ顔して出てきたときは少しばかりの後悔と軽いパニックを起こした。

何気なく関連性を持たせてるところとかやり手だなと感心する。

 その後、総集編をしっかりと観たが、声優と台詞・展開が若干違っていて総集編というより短編新作のような感覚で観れた。

 そこかしこで端折られたり、なくなったりしていたが、アニメ自体8周はしているので展開は見ずとも完璧。総集編1期でヴィレッタを撃った人間が変わっていたのは衝撃だったけど。

 それからシャーリー可愛いよ、シャーリーと納得してから復活をさらに2回拝見させていただきました。

 もちろんそれぞれに納得のいかない場面はあるけどね。

 話は変わって。世間的には、亡国は反逆と比べられてしまうことが多いですよね。

 亡国のアキトは回収しきれてないとかよく言われてるし。個人的にもそれは思ったんだけど、あれってわざとなんじゃないかな?って私は思う。

 結局、青のギアスってなんぞ!?ってギアスらしい伏線だしね。

 多少グダグダとしてしまうところもあるけど、5部作と考えたら亡国のアキトはかなり良好な作品だと思っている。

 ギアスシリーズがあんな半端に終わらせるとも思えないし、きっと奪還のゼットに関わってくると信じてる。ちなみに私は5周ほど拝見させていただきました。

 時系列で言ったら、反逆→亡国→R2・劇場総集編3部作→復活の順に観ていくと違和感ないです。

 コードギアスシリーズは、とても人間模様が上手く描かれていて、苦悩や痛み、力の入れどころをしっかりと理解している作品だと思う。

 中二病全開ではあるけど大人でも見だしたら止まらなくなる気がする。

 考察とか出来るほど考えながら観ていないエンジョイ勢だが(爆)、大体の内容は頭に入っているし、なんとなくの意味は理解しているからこそあえて言わせてもらおう。神アニメだと。

 中盤から後半にかけての怒涛の展開はえげつない。キャラたちを容赦なく使い捨てる感じや全てを失ったルルーシュのまさに"反逆"の決意に鳥肌が立つ。

 さらに切ない話が多すぎて涙で気持ち悪くなるんだよね。ユフィとシャーリーとロロはマジで半端ない。

スザクの「どけぇぇぇえ!!」とか、ルルーシュ・ナナリーの叫びとか声優さん迫真の演技力には感服通り越して嗚咽です。

ロロに本音ぶちまけるシーンなんか、「福山さんって本当に水島さん嫌いなんじゃないか?」って疑ったからね。(笑)

 入り組んだキャラたちの関係性や設定が秀逸すぎて、私の文章力では到底語り尽くせない。

 本当はもっと多くの名シーンがあるのだが、多すぎてこれくらいにしておこうと少し語らせてもらいました。

新作に大いに期待

コードギアス 奪還のゼット
©SUNRISE/PROJECT Z-GEASS Character Design ©2006-2021 CLAMP・ST

 多くのシリーズを輩出してきたコードギアス。

 しかもそのどれもが曇りなく完璧に近い完成度だと私は思う。そんな作品の完全なる新作がおもしろくないわけがない。

 こんなの観る前からわかってしまっているのに一縷の不安がよぎってしまうのは、"前作が神過ぎた"からではないだろうか。

 復活のルルーシュは文字通り帰ってくることが重要で、おもしろくてもおもしろくなくても正直どうでもよかった。

 でも、今回は繋がっているのかもまだ不完全な状態であることに間違いない。

 これはまさしく亡国のアキトのときと同じだ。だから比べてしまう自分や世間があるんだろうと不安になっている。

 だが、私には見えている。始まったらどうせ「新作キタコレ!おもしろいに決まってるだろ、常考!」ってテンションぶち上げで画面にかじりついている自分の姿が。

 冷静さは失わず、けどHeartは熱く燃えているだろう。ダルのように。

 まだ公式では、上記のカッコいいキービジュアルしか情報が公開されていないが、今から待ちきれないほど期待度急上昇である。

 放送開始日がわかったらとりあえず全作見直さなければいけませんね!

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