九龍ジェネリックロマンスをご存じでしょうか?
週刊ヤングジャンプに連載されている恋愛/SFで、昔懐かしい作画で日常的なストーリーかと思いきや、予想外の展開が魅力的な作品である。
そんな本作の魅力を少し紹介をしていこうと思います。
九龍ジェネリックロマンス
眉月じゅんさん原作のマンガで、2019年より週刊ヤングジャンプで連載されている。かつて台湾に実在した鉄筋コンクリート構造のスラム街を舞台にしている。なので作中には至るところに台湾らしさがある、行ったことはないが。(笑)
独特な作画の本作は、作中にもあるように"懐かしさ"を感じさせる。昭和~平成にかけての名作マンガを見ているような作風であるが、中身は全く懐かしさのないっていうのが引き寄せられる。
では、あらすじを少し紹介していきます。
あらすじ
東洋の魔窟といわれる「九龍城砦」に住む人々。ノスタルジーな街並みの中に過去・現在・未来が混在する九龍の不動産会社で働く「鯨井令子」は、過去が曖昧で1年前までしか記憶がなかった。
淡々と流れるように暮らしている鯨井には、いつも振り回されているが、生活していく内に密かに想いを寄せる同僚がいた。九龍は懐かしさと変わってはいけない場所という思想を持つ「工藤 発」であった。
そんな彼女たちの暮らす世界では、壮大な計画があった。高度なテクノロジーを利用して"もう一つの地球を創る"というものだった。
感想
日常的な恋愛かのようだけど、ミステリアスな小説を読んでいるみたいなストーリー。
作画からは想像もできないミスマッチな世界観は、本当にどこか懐かしさを感じるし、とても引き込まれてしまう。日本人ってこういう舞台設定好きですよね?みち。だけ?
じっくりゆっくり進んでいく世界観は苦手な方も多いし、絵がダメだったらごめんなさい。でも、そこを我慢して見ていく先にあるミステリー要素に心奪われる。なんか見ちゃってるんですよね。これって作品にとても大事ですよね。
眉月さんの作品に『恋は雨上がりのように』という歳の差恋愛を描いた作品があるが、九龍ジェネリックもこういったラブロマンスをとても上手に描いている。大人の恋愛って感じで色っぽさがあるのに、やはりどこか少女のようなヒロインがギャップ萌えな感じ。
謎を含ませながらちょっとずつ進む大人たちは魅力的。しっとりとしたラブストーリーってたまに見ると落ち着きますね。
まとめ
いい作品です。先が気になって仕方ない内容になっていて、本当小説のようです。
マンガの巻数もまだ少なく、絵さえ大丈夫ならば入りやすい作品です。絵も見だしたら慣れてきて、これくらいがちょうどいい!って思えちゃうんですけどね。逆に綺麗すぎたらよくないって。
大人の色っぽさがある恋愛/SF作品ですので、ぜひ見てみてください!
以上、九龍ジェネリックロマンス。を読んでみて。でした。