皆さんは、娘の友達をご存知ですか?
きっと知ってる方は少ないだろうなと思う。コミックDAYSにて約1年間連載されていた作品で、コミックは現在6巻が刊行されている。
とても目立つような作品ではないと思うが少し紹介していこう。
娘の友達
萩原あさ美さん原作のマンガで、2019年から2020年までコミックDAYSで連載されていた。
ラブストーリー/サスペンスのジャンルに分けられるが、中々に踏み込んだ内容ではないかと思う。巻数は少ないが、それぞれの問題が詰まった感じがするため、人間を象徴していると言えばしているのかもしれない。
タイトルからお察しの通りではあるが、ストレス社会で生きていく人間のアブノーマルな展開は少しドキドキしてしまうだろう。
あらすじ
妻と死別し、それをきっかけに引きこもりとなった娘と暮らす会社員「市川晃介」はある日、喫茶店で騒がしい客に絡まれていた店員の「如月古都」と出会う。
娘のことで面談があり、通う高校へ出向いたとき古都が娘の同級生だと知る。
男手一つで若い娘を育てながら、会社では日々ストレスを抱えていた晃介には、古都との出会いが大きな波紋を呼ぶことになる。
とまぁ、こんな感じですね。かなり大人な話です。巷では、「性的搾取を助長する」などとかなりの批判があったとか。
確かにあまり褒められた内容ではないけどどうだろうか。
感想
道徳的にはよくはない。これだけは言えるだろう。
内容は、簡単にまとめると娘の友達と恋愛関係になるっていうドロッとしたものだ。単なるラブストーリーが好きな方には全くおすすめできない。
現実的な話をすると、成人と未成年の恋愛を肯定することはしない。が、そういった問題は個人の自由であると思うし、フィクションであるのならばなおさら関係ない。なので、作品としての評価は高く持っている。人間の感情や心理、ストレスの描き方はなるほどなと感心した。
ヒロインは感情を顕にすることがなく、ミステリアスなイメージを持つ。それと反対に主人公は、感情の浮き沈みがあり人間味があふれている。道徳的に問題があるのを理解しながら展開していくストーリーは、奥行きのようなものを感じた。続きが気になるというものだろう。
それからサスペンス的な要素もあり、これが中々に重たい。実際に起きたら精神的に相当なダメージを受けるだろうと思ってしまう。だが、"なんだか読んでしまう"そんな作品だなと思います。
まとめ
世間的には厳しい意見が多い作品。確かにこのご時世なら簡単に炎上するような内容ですが、上記もしたが"あくまでもフィクション"として作品の評価は、純粋におもしろいものだと思う。
闇の深い部分や人間ってこんな感じって描き方は上手かった。あまり熱を込めて褒めていいものではないので、ここら辺でやめておこう。(笑)
とりあえず最後に一言。途中めっちゃ怖い。リアルすぎて若干引いてしまうような展開が持ち味なのかもしれないが、実際にありました?って聞きたくなるようなものでした。
以上、娘の友達。を読んでみて。でした。