【劇場版】名探偵コナン 緋色の弾丸が中々にぶっ飛んでた件。

 名探偵コナンと言えば、知らない人はいないというくらい有名な国民的メディアミックス作品。

 原作から劇場版まで数えたらキリがないほど多くの話や考察なんかが飛び交っているが、まだまだ謎多きストーリーの中でも今回の映画はワクワクが止まらないだろう。

 毎年GW付近になると公開しているが、去年はコロナで延期してしまった。とても残念だったが、公開決定してみると今回もGW前にしてくるとこはしっかりしている。最早この時期の"風物詩"のような存在だ。

 そしてようやく2021年4月16日に公開されました。

名探偵コナン 緋色の弾丸

【名探偵コナン 緋色の弾丸】

 本作で24作目となる名探偵コナン劇場版シリーズ。とりあえず一通り観ている私だが、今回の目玉はなんと言っても【赤井ファミリー集結】だろう。原作ファンはこりゃもうたまらん!という感じではないか?かくいう私も原作ファンではないにしろ、アニメは毎週嗜んでいるので大興奮で映画館へと向かった。

名探偵コナン 緋色の弾丸

名探偵コナン 緋色の弾丸
Ⓒ2020 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 緊急事態宣言が明け(※三回目が発令されましたね)、自粛ムードがなんだか緩和されたように錯覚している中で公開日の翌日に観に行った。見渡す限りの人。やはりみんな観たいよね、コナン。

 いつも通りに自動検温機を前にして、AIに『正常範囲内です。』と告げられるのには慣れたものだ。もう日常の一部と化しているのは適応力というものだろう。

 座席を確認して、公開予定の作品をボケッと眺め、館内が暗くなっていく様はいつもドキドキするね。あぁ、始まる始まるって。

 シリーズを重ねているのもあって流れは把握している。てか、大体2つの事件を同時進行させるって展開ですね。とりあえず出だしはいつも通りだった。ハーモニカの音にちょっと驚きはしたが、伏線になる事件を軽く見せるのは劇場版コナンのあるある。いつもより長めのスタートストーリーをじっくりと観て勘繰りながら、♪とぅ~るとぅ~るとぅとぅ~るとぅ~るとぅってオープニングを待っている自分がいる。

 そして『俺は高校生探偵――――』って山口勝平さんの声聞いて少し鼻で笑い(おっと失礼)、ストーリーが始まっていくのは当たり前だけど「あ…コナン観てるんだ」って感じ。

 さっそくで申し訳ないが、少しネタバレになってしまう話。観始めて最初に思ったことがある。劇場版コナンって結構、俳優さん・女優さんを起用しているイメージがある。今回は女優の"浜辺美波さん"が"石岡エリー"役で使われてました。とても綺麗だから声だけなんてもったいない気もするけど。

 浜辺さんの魅力を語りたいけど脱線してしまうので今はしない。話を戻して、今回起用されたのは浜辺さんだけだったんですよ。それがどういうことかわかりますか?単純な話、それすなわち"浜辺美波さん=石岡エリー"は犯人になりづらいってこと。

 芸能人が1名だけ出演して犯人でした!ってそんなわかりやすいことしないだろうなって。それだけならただの状況把握ってだけなんだけど…今回はわかりやすかった。始まってそこそこの頃、今回舞台となる【真空超電導リニア】のお披露目会で浜辺美波さんと有名声優さんが二人登場しました。

 キャスト確認しないで行ったので、声聞いた瞬間に確信してしまいました。本当ネタバレ申し訳ないけど、この流れで突然モブっぽい立ち位置のキャラに有名声優って…まぁ、ナニとは言わないけどそれもう答えやんって。

 でも、いいんだ。緋色の弾丸の鑑賞目的って赤井ファミリーだから。世良とか赤井が生き生きしてるかとか、メアリーしっかり出てくるのかとかばかり気にしてたよ。事件とか犯人とかに重点置いてないよ。私くらいになるとそういう楽しみ方です。秀吉は…そだな…「チュウ吉」って感じ。※ちゃんと活躍します。

 とりあえずどんな事件かって簡単に話をすると、4年に1度開催されている【ワールド・スポーツ・ゲームス(WSG)】が東京で開催されることになり、WSGのお祝いパーティーが執り行われる。その会場でWSGのスポンサーの一人である園子の父親が誘拐される。それからスポンサーを狙った連続誘拐事件が発生し、15年前に起きた事件と重なりながら真空超電導リニア、FBI、そしてコナンと赤井ファミリーが絡んでいく。

感想

 すごく厳しい意見を言うと、薄っぺらい事件でした。内容は赤井ファミリーへの忖度があるので、とてもおもしろいものだったと思うのですが、メイン事件がそれはもうペラペラでしたね。正直赤井たち出てなかったら"紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)"並の凡作だったでしょうね。(笑)

 あの内容をおもしろく感じさせるんだから赤井ファミリーには頭が上がりません。地味に格闘シーンも用意されてたの嬉しい。コナンの格闘シーンって意外とカッコいいんだよね。…てか、コナンのキャラたちの運動神経ってどうなってんだよ。基本戦闘力高すぎるでしょ。(笑)

 格闘シーンと言えば、赤井は途中まで昴さんの変装のままだったから、世良&メアリーと遭遇したときちょっと感動したな。声も変えてるから世良とメアリーは赤井に気付かず少し戦闘になる…。あのもどかしい感じはなんとも形容し難いね。

 そこでメアリーは姿を消してしまうけど、赤井ファミリー大活躍。犯人を追いかけるチュウ吉はチートレベル。どうしてその詰み方出来たか説明はないけど、頭の良さだけなら家族一なんじゃね?って思う。実際どうなんだろうか。

 それから赤井秀一ですよ。最高時速1,000kmのリニアに向かってボルトアクションのスナイパーで挑むとか笑っちゃうよね。でも、赤井が放った銃弾…"そうなるんだろうな"とは思ってたけど、実際にそうなると"え…?"って軽く引く。しかも前からじゃなくて後ろから。どんな腕してんだ。

 それもこれも全て我らがバーローこと"江戸川コナン"君の未来予知能力のおかげ。彼、絶対に未来から来てるよ。じゃなきゃとんでもないことばかり起こしやがる。(笑)

 シリーズ作品含めて、常に『蘭!!』と叫び続けているコナン君。絶対バレるだろって思うけど、今回は相手が違ってました。この映画でアニメより先走って世良にいろいろバレるのかと思わせるシーンがあったけど、そんなに甘くなかった。まだまだおあずけ。

 そんでお決まりのコナン君が解決からのピンチ。劇場版で多くのピンチを乗り越えてきた"不死身のコナン君"ですが、今回のは何故無事だったのか甚だ疑問でした。「あ、これはタヒんだ」と思いました。劇場でぜひ。

 今作、映画だけの評価だと若干物足りないものではあるけど、総体的に観たらファン大興奮の作品となってました。すごくおもしろかったですね。ネタバレしといてなんですが、まだ観ていないならぜひ劇場へ足を運んでみてはいかがでしょう?

次回作

 緋色の弾丸が終わり、次回作の予告がやりましたが…違和感。いつもならサブタイトルも公開しているのに今回はそれがない。他にあったのは桜舞う映像と

『おい、お前ら!出番だってよ!』

『おう!!』

の聞きなれない声たち。どことなく山口勝平さんに似ている声でしたが違うような…。この情報だけでネットは大興奮してましたね。どこぞのTwitterは炎上してましたけど。(笑)

 そうなんです。【警察学校組】が映画化されるのではないかと話題になっています。もしそうならば、あの"松田陣平"が出てくることになりますね!でも、警察学校って話長いから映画には向かない。って言ってる方もいるのでどういう仕上がりにしてくるのか楽しみですね!!

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