日々蝶々をご存知ですか?
「マーガレット」に2012年~2015年まで連載されていた少女マンガである。
これまたキュンが止まらない。思わず「◯◯っすよ」って言ってしまいたくなる初さ。少女マンガ好きなら堪らないだろう。
では、ちょっとだけ少々紹介していこう。
日々蝶々
森下suuさん原作の少女マンガ。マーガレットで2011年に読み切り連載された後、2012年より本連載となった。
2015年に連載が終了し、コミックも全12巻が刊行されている。話数も決して多くないのでさらっと読めるだろう。
数ある少女マンガでやり尽くされてる感じは否めない業界だが、なかなか。本作がデビュー作らしく、このまさに"少女マンガ"感はニヤニヤが止まらなくなる。
そして初々しい恋模様はキュンとすることは間違いない。安定した絵に絶妙な切なさも申し分ないだろう。
あらすじ
学校一の美人、所謂「高嶺の花」と言われる「柴石すいれん」は、過去にトラウマを抱えており、人との会話が上手く出来ないでいた。
そして高校の入学式で空手一筋の「川澄泰一」と出会った。普段から好奇な眼差しをそそがれるすいれんにとって、川澄の素っ気なく見える対応はどこか興味が湧くものだった。
そんなある日、いつものように周りから熱い視線を送られるすいれんは、ちょっとしたトラブルに巻き込まれてしまう。すいれんに好意を寄せる先輩のちょっとした悪戯を見兼ねて助ける川澄。
それがきっかけで2人の距離が徐々に変化していく。
感想
青春してるなぁって感じ。ありきたりな話ではあるけど、それが少女マンガのいいところですよね。
川澄も別段イケメンの設定ではないけど、純粋・硬派。すいれんも感情を表に出さないので、それがこのマンガをもどかしい感じにしてくれる。なんとなくすれ違ってしまうような、「あぁ…もう!」って感じは上手く描いてるなと思いました。
そして少女マンガあるあるのライバル登場!これがまた嫌らしい場面でちょいちょい出てきて、逆に嬉しくなっちゃいました。(笑)
キュンと切なくなるような甘酸っぱさはやはりいいですね。後平と小春ちゃんが絡む話は楽しい。
でも、少し残念な点も。
後半の急ぎ足というか…悪く言えば、打ち切り感がどうしても拭えない。本当に大人の事情とかならしょうがないけど、さっさと終わらせたい感が残念だった。もう少し話広げられる気がするのにもったいない。…打ち切りだったのかな?
それ以外は、短い話数の中に詰め込んでくれてるから、いいんだ、別に。作者の中で硬派でウブな高校生はこんなイメージだったのかな?なんか可愛いよね、川澄。
私も「俺が送るっす」って言ってみたい。(笑)
まとめ
同じこと言うけど、もっと話広げてほしかったのは本音です。でも、短い中でキュンをくれた森下さんに感謝。デビュー作で日々蝶々は素晴らしいですね!
巻数も12巻と少なく(本編は11巻まで)いつでも入りやすい作品です。重度な少女マンガファンにはちょっと物足りないかもしれないが、読みやすさで言ったら結構上位入賞するんではないだろうか。
少なからず、絵は綺麗だし、キャラも雑な造りはしていない。ただ忙しないだけ。一度は読むことをおすすめしたい。
以上、日々蝶々。を読んでみて。でした。